骨粗鬆症・関節リウマチ
骨粗鬆症・関節リウマチ

当院の整形外科では、中高年以降の女性を中心に発症リスクが高まり、放置すると生活の自立を大きく脅かす恐れのある二大運動器疾患、骨粗鬆症と関節リウマチの早期発見、正確な診断、および適切な治療管理に非常に力を入れています。どちらの病気も骨や関節の健康を著しく損ない、将来の寝たきりや歩行困難を招く深刻な原因となりますが、その発症メカニズムや治療アプローチは全く異なります。当院では、最新の高度な検査機器と専門医の経験を活かし、患者様が何歳になってもご自身の足で力強く歩き、笑顔で毎日を過ごせるようサポートいたします。
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)とは、骨の量(骨密度)が減って骨の質が劣化し、骨が脆くなる病気です。原因の多くは加齢や閉経によるホルモンバランスの変化ですが、生活習慣の乱れも影響します。初期は痛みがなく自覚症状がほぼありません。しかし、進行すると背中が丸くなったり身長が縮んだりします。さらに、転倒などの軽い衝撃だけでなく、くしゃみや自分の体重の重みだけでも骨折(いつの間にか骨折)する危険性が高まります。特に大腿骨(太ももの付け根)を骨折すると、寝たきりや要介護状態になる原因にもなり得ます。そのため、早期発見と食事や運動による予防が極めて重要です。
骨が脆くなっている段階では自覚症状が全く現れないため、無自覚のうちに進行するリスクがあります。以下のような体調の変化やライフスタイルに心当たりはありませんか。
年齢のせいだから背中が曲がるのは当たり前だと自己判断で見過ごしてしまうのは非常に危険です。健康寿命を長く保つためにも変化を見逃さないことが何より大切になります。食事の偏りや運動不足、あるいは過去の病歴なども骨の強度に影響を与えるため、日頃からの生活習慣を見直すことが重要です。
私たちの体では、古い骨を壊すことと新しい骨を作ることが繰り返され、常に骨の若々しさが保たれています。
しかし女性は閉経を迎えると、骨の代謝を保つ女性ホルモンの分泌が急激に低下するため、骨を壊すスピードが作るスピードを大幅に上回り骨密度が急激に低下してしまいます。骨が脆くなった状態で、家の中で軽く尻もちをついただけで背骨が押し潰されるように折れてしまう圧迫骨折を引き起こします。さらに危険なのは、転倒した際に太ももの付け根の骨を骨折してしまうことです。
この太ももの付け根の骨折は、高齢者における寝たきりや要介護状態になる直接の原因の第1位となっており、人生を大きく一変させてしまう大変危険な事態です。一度骨折を起こすと生活の範囲が一気に狭くなるため予防が極めて重要です。
当院では、エネルギーの低い二種類のエックス線を用いて腰の骨と太ももの付け根の骨の骨密度を直接精密に測定するDEXA法と呼ばれる最新の骨密度測定装置を導入しています。わずか数分ほどベッドに横になっていただくだけで、痛みを一切伴わずに、現在の骨の健康状態を極めて正確に数値化することができます。
もし骨粗鬆症の診断がついた場合は、患者様の年齢や骨の代謝バランスを血液検査などで詳しく調べ、骨の吸収を強力に抑える内服薬や、骨を作る力を劇的に高める最新の皮下注射薬、適切なビタミン剤などを処方します。あわせて、骨を強くするための食事のアドバイスや安全な運動習慣の指導を行い、骨折を起こさない強固な体づくりを全力で応援いたします。日常生活の中での安全対策もあわせてアドバイスし、皆様の自立した快適な暮らしを末永くサポートさせていただきます。
使うお薬によってかわります。改善があれば休薬できるお薬もあります。
骨粗鬆症のお薬によっては、副作用で歯に影響を及ぼす可能性は低いですがあり、可能ならば歯科受診をお願いする場合もあります。
骨密度の結果によっては、まず食事療法等で経過をみることもありますが、難しい場合は内服等で治療が必要になることもあります。
関節リウマチとは、本来は体を守るはずの免疫システムが誤って自分の体を攻撃し、全身の関節に持続的な炎症を起こす自己免疫疾患です。原因は未だ完全には解明されていませんが、遺伝的要因に喫煙や歯周病などの環境要因が重なることで発症すると考えられています。30〜50代の女性に多く、初期症状として「朝に関節が硬く動かしにくい(朝のこわばり)」や、左右対称の腫れ・痛みが現れます。進行すると軟骨や骨が破壊され、関節の変形や深刻な機能障害を引き起こします。さらに肺や目など全身に症状が及ぶこともあります。そのため、早期に専門医を受診し、適切な薬物治療を開始することが極めて重要です。
関節リウマチは、全身の様々な関節に持続的な激しい炎症を引き起こします。以下のような関節の不調や体調の変化に心当たりはありませんか。
関節リウマチは、圧倒的に女性に多く、特に30代から50代の女性に発症しやすいという特徴を持っています。一時的な使いすぎによる腱鞘炎だろうと放置している間に、関節の中では免疫による攻撃が休むことなく続き、病気が進行してしまうことがあります。早い段階で専門医による治療を開始することが、その後の関節の健康を大きく左右することになります。少しの違和感であっても見逃さないことが大切です。
関節リウマチの炎症は、関節をスムーズに動かすための潤滑油を分泌している滑膜と呼ばれる組織から始まります。滑膜に激しい炎症が起こると、滑膜が異常に増殖して分厚い組織となり、骨を破壊する有害な物質や酵素を大量に放出します。
炎症が長年続くと、関節の軟骨がすり減るだけでなく、骨そのものが徐々に削り取られて破壊されてしまいます。一度破壊されてしまった骨や軟骨は、元のきれいな形に再生させることはできません。その結果、指の関節が外側を向いて変形して固まるなど、関節の完全な脱臼や変形を招き、日常生活が著しく制限されるようになってしまいます。だからこそ、骨が破壊され始める前の超初期段階で病気をキャッチすることがすべてです。変形が始まってからでは遅いため、早期発見に全力を注いでいます。
当院では、関節の丁寧な触診に加え、血液検査によってリウマチ因子や抗CCP抗体と呼ばれる特有の免疫の数値を測定するとともに、炎症の強さを表すCRPなどの数値を厳密に評価します。さらに、超音波検査を駆使し、レントゲンには写らない超初期段階の滑膜の血流の増加や腫れを直接リアルタイムで観察し、確実な早期診断を下します。
治療には、リウマチの進行を根元から強力に抑え込む抗リウマチ薬を治療の主軸として処方します。現代の医療において関節リウマチは、早期から適切な治療を開始すれば、炎症を完全に抑え込んで病気の進行をストップさせ、健康な人と全く変わらない豊かな生活を送り続けることが十分に可能な病気です。少しでも不安がある方は、いつでもお気軽にご相談ください。皆様の健やかな毎日をお守りいたします。
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